【経済】デジタライゼーション

DXの推進に向けて、業務のデジタル化やデジタル技術の活用によって、お客さま向けサービスの利便性向上や行内業務の効率化を進めています。銀行サービスや行内業務で培ったDX推進ノウハウを、地域や取引先企業さま向けのDXコンサルティング提案などにつなげており、地域金融機関として地域のみなさまに事例やサービスとして還元できるようDXの取り組みを加速しています。

伝統的銀行業務のデジタル化・業務革新

紙帳票や押印に起因する業務の煩雑化を解消するため、ペーパーレス・印鑑レス・FAXレス等の諸施策を展開しています。具体的には、業務状況をデータとして把握できるよう「見える化」をはかったうえで、改善余地の大きな領域から順に、デジタル完結処理の推進、RPAやAI-ODR等を活用した業務自動化、職場内のデジタルワークプレイス改革(紙を出力せずに業務が完了できる環境づくり)等を推進しています。

入力作業をAI活用で自動化

集中部門や一部の営業店での単純入力作業を効率化する仕組みとして、AI‐OCRを導入しています。従来、活字や手書き帳票の文字や数字をシステムに入力する場合、人が入力作業を行っていましたが、人に代わりAI‐OCRで読み取ることで人が行う作業を確認作業だけとし、大幅な作業効率化をはかっています。

デジタルチャネルの利便性向上・お客さま接点の拡大

足利銀行アプリ

足利銀行アプリを個人のお客さまが最も便利に銀行取引を行える中核チャネルと位置づけ、これまで銀行窓口への来店が難しかったお勤めのお客さまにも「いつでも・どこでも・便利に」ご利用いただける環境を提供しております。

本アプリは、りそなホールディングスとのデジタル分野における業務提携を背景に、りそなグループアプリの提供基盤をベースに当行用に一部カスタマイズを行って開発しているもので、アジャイル開発によって概ね3か月ごとに複数の新機能を追加しています。

開発・運用面でもりそなホールディングスと協業することで、スピーディで柔軟な機能開発が実現できているほか、サイバーセキュリティ対策でも協業しています。

足利銀行アプリ画面イメージ

法人ポータルサービスの提供

事業者のみなさまの資金管理をサポートするため、法人ポータルサービス(あしぎんBizLink)を提供しています。これまで通帳明細やExcel、市販ソフト等で管理していた資金繰り実態を視覚的にわかりやすく表示可能となりました。

また、学校やガス会社など口座振替で代金回収を行っている企業や自治体向けに預金口座振替Web受付サービスを提供しています。Webサイト上で口座振替申込の受け付けを可能にすることで、口座振替の申込手続きを簡単にしながら、収納企業さまの受付管理や消込作業(口座振替手続きの完了確認)を大幅に効率化することができます。

専任スタッフによるオンライン相談の受付

資産形成や資産承継といったライフプランコンサルティングに関するご相談や、住宅ローンに関するご相談について、お客さまのスマートフォンやパソコンを専任スタッフとつなぎ、ご相談を承る「オンライン相談」の取り扱いを開始しています。

また、同様の仕組みは、急速な高齢化の進展等により年々高まる相続関連のニーズにお応えするため、「本部専門部署による相続相談受付」として店頭でも実施しており、金融ジェロントロジーへの取り組みの一環として、時代とともに変化するお客さまの幅広いニーズにお応えするよう努めております。対面による、人ならではの安心感や付加価値の高いサービスをご来店不要でも感じていただくことで、デジタルを活用した新しいコミュニケーションのかたちを提供しています。

DX人材育成の実践的な研修導入

足利銀行では、DX人材育成のためグループワークやハンズオン形式を取り入れた実践的な研修を開催しています。データ分析の基本スキル習得のための統計学や、データサイエンスの基礎となるデータ前処理や可視化処理、また、ローコードアプリ開発など、実践的な内容で業務の生産性の向上に繋げています。

DX研修